三菱商事、GPU計算力リモート提供の共同実証実験を開始

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現代総合商社論 

NEO商社 三菱商事 (NewsPicks Select)

1. 背景

近年、医薬品の研究開発にはAIが活用されるようになり、遺伝子やたんぱく質の構造解析、創薬プロセスの最適化などが進んでいます。しかし、高度なAI技術を活用するには、大量のデータを処理する計算力(コンピューティングパワー)が必要です。

従来、製薬企業は計算リソースをクラウドで利用してきましたが、次のような課題がありました。

データ転送の遅さ:AIの学習や分析には大容量のデータが必要ですが、クラウドとのデータ送受信に時間がかかる。

セキュリティの不安:研究データには機密情報が含まれるため、クラウド環境に預けることにリスクがある。

このような課題を解決するため、三菱商事、NTT、NTTコミュニケーションズ、モルゲンロット、アイパークインスティチュートの5社が協力し、「GPU計算力のリモート提供」に関する実証実験を開始しました。

2. 実証実験の内容

この実験では、神奈川県藤沢市にある「湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)」の製薬企業が、遠隔地にあるデータセンターの強力なGPUを活用できる環境を整えます。

技術のポイント

• IOWN APN技術(NTT):超高速・低遅延な通信技術を活用し、大量のデータを素早く送受信。

• 仮想化技術(モルゲンロット):GPUの計算力を複数の企業が同時に利用できるようにする。

• 高性能データセンター(MCDR):計算に必要なGPUサーバーを配置し、安全な環境でデータを処理。

主な検証項目

1. 高速・低遅延なネットワークが、AI分析に適した環境を提供できるか。

2. 遠隔地のデータセンターを利用することで、創薬AIの分析作業が効率化されるか。

3. データのセキュリティを確保しながら、機密性の高い研究データを遠隔で処理できるか。

3. 参加企業の役割

• 三菱商事:GPUサーバーの提供、AIバリューチェーンの構築。

• NTT:IOWN APN技術を活用し、高速・低遅延な通信を実現。

• NTTコミュニケーションズ:データセンターと研究施設をつなぐネットワークの構築。

• モルゲンロット:GPUを複数の企業が共有できる仮想化技術の提供。

• アイパークインスティチュート:湘南アイパーク内の企業が技術を活用できる環境を整備。

• MCデジタル・リアルティ(MCDR):高度なセキュリティを備えたデータセンターの運用。

4. 今後の展望

この実証実験を通じて、製薬・創薬業界だけでなく、他の産業でもAIをより安全かつ効率的に活用できる可能性が広がります。また、量子コンピュータ時代に向けた耐量子セキュリティ技術の検証も行い、日本の産業競争力を高めることを目指しています。

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