住友商事、バイオエタノール等の製造販売を行う合弁会社「森空バイオリファイナリー合同会社」を設立合意

合弁会社の目的

  • 国産SAF(持続可能な航空燃料)の原料安定供給
  • 木質バイオマス由来のバイオエタノールおよびバイオケミカル製品の製造販売

事業内容

  • 宮城県の日本製紙・岩沼工場内にセミコマーシャルプラントを建設
  • 東北地域の持続可能な森林資源(製材端材など)を原料にバイオエタノールを製造
  • GEIが開発した低炭素・低コストのバイオエタノール生産プロセスを採用
  • 2027年から年産1,000キロリットル以上のバイオエタノール製造開始
  • 2030年頃に年産数万キロリットル以上のバイオエタノールおよびバイオケミカル製品の製造を目指す

特徴

  • 東北地方の木質チップを原料とする低炭素かつ非可食原料由来のバイオエタノール(E2G)
  • 原料調達過程での輸送CO2排出量低減
  • 製造過程でのリグニン由来カーボンニュートラルエネルギー利用によるCO2排出量大幅削減
  • SAF向けだけでなく、ガソリン混合、燃料電池、化粧品、化学品原料など多用途に活用可能
  • 副次的に発生するバイオジェニックCO2や発酵残渣の有効活用も検討
  • 東北地域のエリートツリー苗普及による脱炭素化、地産地消、国産森林資源循環への貢献

各社の役割

  • 日本製紙:紙パルプ製造技術を活用し、大量製造技術と供給体制を確立
  • 住友商事:原料の安定調達、国産SAF普及拡大、海外でのSAF製造・販売事業開発
  • GEI:バイオものづくり技術を活用し、バイオエタノール量産プラントの商用生産を実現

背景

  • 航空業界の脱炭素化
  • エネルギー安全保障への貢献
  • バイオものづくりによる持続可能な社会の実現

この合弁会社設立により、国産SAFの安定供給とバイオマス資源の有効活用が促進され、脱炭素社会の実現に貢献することが期待されます。

木質バイオマスを原料とするバイオエタノール等の製造販売を行う合弁会社設立へ | 住友商事

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