丸紅と商船三井、自然ベースのカーボンクレジット事業で新会社設立

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丸紅 リーディング・カンパニー シリーズ


丸紅と商船三井は、自然ベースの吸収・除去系カーボンクレジットの創出・売買・代理償却を行う新会社「Marubeni MOL Forests株式会社」を合弁で設立するため、株主間契約を締結しました。

新会社の理念は「人と森の力で、サステナブルな未来を切り拓く」であり、地球環境の保全と持続可能な社会の発展に貢献することを目的としています。第1号案件として、インドで10,000ヘクタールの新規植林を予定しており、2028年以降にカーボンクレジットの取り扱いを開始する計画です。

背景と市場動向

近年、脱炭素化の流れが世界的に加速する中で、CO2を直接吸収・除去する「吸収・除去系カーボンクレジット」への注目が高まっています。植林による炭素吸収やCCS(炭素回収・貯留技術)を活用したカーボンクレジットは、排出削減だけでは達成困難な「ネットゼロ」目標を実現するために不可欠です。

特に、自然ベースの吸収・除去系カーボンクレジットは、CO2の吸収だけでなく、生物多様性の保全、土壌の改善、水源の涵養など、多面的な環境便益をもたらし、「ネイチャーポジティブ(自然再興)」な取り組みとして注目されています。

丸紅と商船三井の脱炭素戦略

丸紅の取り組み

丸紅は、2021年3月に「気候変動長期ビジョン」を策定し、中期経営戦略「GC2024」においてグリーン戦略を企業価値向上の基本方針の一つに位置付けています。具体的には、

  • 再生可能エネルギー事業
  • 水素・アンモニアなどの新エネルギー事業
  • インドネシアやオーストラリアでの持続可能な森林経営事業
  • GHG削減活動支援を通じたカーボンクレジット創出

これらを通じて、脱炭素社会の実現に貢献しています。

商船三井の取り組み

商船三井グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」において、非海運分野の強化および積極的な投資を計画しています。また、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」に基づき、

  • 2050年までのネットゼロ・エミッション達成
  • 2030年までに累計220万トンのCO2除去に貢献

といったマイルストーンを設定し、ネガティブ・エミッションの普及を推進しています。

Marubeni MOL Forestsの事業概要

項目内容
会社名Marubeni MOL Forests株式会社
出資比率丸紅60%、商船三井40%
事業内容自然ベースの吸収・除去系カーボンクレジットの創出・売買・代理償却

まとめ

本合弁事業は、自然の力を活用したカーボンクレジットの創出を通じて、脱炭素社会の実現に貢献するものです。丸紅と商船三井は、それぞれの強みを活かし、森林を活用した持続可能な環境事業を推進することで、明るい未来の創造に向けて取り組んでいきます。

丸紅と商船三井が自然ベースの吸収・除去系カーボンクレジット事業を行う新会社設立に向け合意~人と森の力で、サステナブルな未来を切り拓く~

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