双日、台湾の雲林洋上風力発電所が商業運転開始

~再生可能エネルギーの安定供給、脱炭素化に貢献~

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日商岩井『パリ駐在員』だより

双日は、2019年4月に事業参画した雲林洋上風力発電所(Yunlin Offshore Wind Farm、以下「本事業」)において、全80基の風車の設置を完了し、2025年1月30日より商業運転を開始しました。本事業は台湾最大級の洋上風力発電所であり、発電能力は640MWに達します。これにより、一般家庭約60万世帯の年間使用電力量に相当するクリーンエネルギーを提供し、年間約120万トンのCO2削減に貢献します。

本事業の概要と意義

本事業は、台湾中部の雲林県沖8~17kmの海域に位置し、82km²のプロジェクトエリアに80基の風車が設置されています。発電した電力は、台西郷と四湖郷にある2つの陸上変電所を経由して台湾電力網に送電され、20年間の長期電力売買契約に基づき台湾電力公司に供給されます。本事業による年間発電量2,400GWhは、雲林県の一般家庭の電力需要の90%に相当し、地域の安定した電力供給に貢献します。

事業推進体制

本事業は、允能ウインドパワー社(Yunneng Wind Power Co., Ltd.)が事業主体となり、Skyborn Renewables GmbH、TotalEnergies SE、Electricity Generating Public Company Limitedと共同で進められています。双日はこのプロジェクトを通じて、アジア地域の再生可能エネルギー市場における事業基盤を拡大するとともに、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

台湾における再生可能エネルギーの展望

台湾は2017年の電業法改正により、2025年までに原子力発電を完全停止し、再生可能エネルギーの導入を推進する方針を掲げています。政府は、再生可能エネルギーによる発電割合を2025年までに20%へ引き上げることを目標としており、特に風力発電に適した気候条件を活かした洋上風力発電の開発が進められています。

双日の取り組みと今後の展開

双日は、中期経営計画「中計2026」において、エッセンシャルインフラを戦略的強化領域の一つに設定しています。本事業の運営を通じて得た知見を活かし、今後も再生可能エネルギー事業や省エネルギー事業の展開を推進し、地域の電力供給の安定化や脱炭素化に貢献していきます。

雲林洋上風力発電プロジェクトの概要

  • 会社名:Yunneng Wind Power Co., Ltd.(允能風力發電股份有限公司)
  • 事業所在地:台湾雲林県沖
  • 発電設備容量:640MW
  • 売電先:台湾電力公司
  • 売電期間:20年間
  • 発電方式:洋上風力発電(着床式)

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