
兼松グループの皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2024年の振り返り
2024年はOECD世界経済成長率が3.2%と予測され、底堅さを維持しました。しかし、ウクライナ戦争や中東情勢の影響で地政学的リスクが高まりました。日本の株式市場は最高値を更新し、為替も大きく変動しました。1月には米国で第二次トランプ政権が発足し、通商政策の変化により、事業モデルやサプライチェーンの見直しが必要になる可能性があります。
中期経営計画「integration 1.0」について
2024年度から新中計「integration 1.0」がスタートしました。当社は「持続可能なサプライチェーンの変革をリードするソリューションプロバイダー」を目指し、3年間で当期利益350億円の達成を目標としています。特にICTソリューション事業の強化に注力し、20,000社の取引先にDX、GX、イノベーションのソリューションを提供します。
具体的な取組み
DX関連
日本初のサイバーセキュリティ投資ファンド「日本サイバーセキュリティファンド1号」を創設し、業界の一大勢力を形成しました。
GX関連
・「ISCC PLUS認証」を取得し、バイオ燃料やバイオ原料の取扱いが可能に
・Danish Crown社とサステナブルな豚肉製品の販売促進で基本合意
・Green Carbon社と提携し、「水田メタン」抑制・環境配慮米の普及へ
・TOWING社と高機能バイオ炭「宙炭」の国内・米国普及を推進
・CimoryグループとGX推進の覚書を締結し、再生可能エネルギー導入を検討
資本政策
・10月に株式売出しを実施し、政策保有株式の縮減を推進
・資本収益性・効率性向上のため、資産入替で得たキャッシュを成長投資・株主還元へ活用
人的資本の強化とエンゲージメント向上
2024年夏に従業員エンゲージメント調査を実施し、組織の強みや課題を分析しました。部門ごとに議論を重ね、主体的な改善活動を促進します。また、カルチャーデザインプロジェクト「TANEMATSU」を実施し、2025年3月までに兼松パーソンのバリュー・ミッションを策定予定です。
135周年記念イベントの一環として、11月に10年ぶりのグループ運動会を開催し、1,700名が参加しました。今後、大阪、名古屋、北海道、九州でもイベントを開催予定です。
業績について
上期決算では当期利益が151億円となり、前年同期比23%増益となりました。通期業績見通しは当初の250億円から270億円へ上方修正しました。
2025年の指針
- 積極的な情報収集
社内外のネットワークを活用し、世界情勢を的確に把握する。 - 挑戦し続ける姿勢
事業推進で壁に直面しても、周囲と協力しながら突破する。
結びに
2025年は世界情勢の不透明感が増すと予想されますが、兼松グループ一丸となり持続的な成長を遂げていきましょう。2027年3月期の当期利益目標350億円達成に向けて、一歩ずつ前進していきます。皆さんとそのご家族の幸せを願い、年頭の挨拶といたします。
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