兼松、デマンドレスポンスの普及を進める

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週刊東洋経済 2024/12/7号(商社 迫られる転換)

シン・総合商社―週刊東洋経済eビジネス新書No.459

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兼松と、アイルランドのエネルギーIT企業GridBeyond合同会社(以下「GridBeyond」)は、日本で「デマンドレスポンス」の普及を進めるため、2024年11月に業務提携を結びました。

デマンドレスポンスとは、電力需給が逼迫した際に電力使用者が電力の消費を抑え、需給バランスを調整する仕組みです。再生可能エネルギーは発電量が天候や時間帯に左右されやすいため、需給の調整が課題となっていました。2023年4月の省エネ法改正により、一定以上の電力を使用する企業にはデマンドレスポンスの実施報告が義務付けられました。さらに、電力市場が新設されたことで、企業は電力削減の見返りとして収益を得ることも可能になりました。この仕組みは、電力料金削減や収益向上といった経済的メリットに加え、温室効果ガスの削減や再生可能エネルギーの普及といった環境面でも貢献できるものとして期待されています。

GridBeyondは、AIやロボット技術を活用し、デマンドレスポンスを通じた電力取引を自動化する企業です。アイルランド、イギリス、アメリカ、オーストラリアの900カ所以上で、合計2.6ギガワットの電力負荷を制御してきた実績があり、最適な取引戦略を立案する強みを持っています。取引データの分析、設備の制約の考慮、市場の動向把握、リアルタイムの入札をワンストップで提供し、企業の利益を最大化する仕組みを提供しています。

兼松は、2024年4月から始まった中期経営計画「integration 1.0」のもと、持続可能なサプライチェーンをリードする企業を目指しています。今回の提携により、GridBeyondの技術をGX(グリーントランスフォーメーション)ソリューションの一つとして活用し、取引先企業にデマンドレスポンスの導入を促進します。これにより、企業のGX推進を支援し、持続可能な社会の実現を目指します。

GridBeyondは2010年にアイルランドで創業し、日本法人は2022年に設立されました。本社はアイルランドのダブリンにあり、従業員は約160名。電力市場取引や蓄電池の制御などを手掛け、デマンドレスポンス2,600MW、蓄電池制御500MWの事業規模を誇ります。

兼松、アイルランドのGridBeyond社と 「デマンドレスポンス」推進に向けた業務提携

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