—海運業界の脱炭素化へ前進

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住友商事を含む4者(ABS、Fleet Management Limited、TOTE Services)は、米国初のアンモニアバンカリング船(AB-ATB)の基本設計承認(AiP)を取得しました。これは、海運業界の脱炭素化に向けた重要な一歩であり、2030年までの商業運転開始を目指します。
コンソーシアムは2023年に設立され、米国東海岸でのアンモニア燃料供給の実現可能性を研究。AB-ATBは、最新鋭の自動車運搬船やコンテナ船への燃料供給を想定して設計されました。今後、安全基準の策定やリスクアセスメントを進め、米国でのアンモニアバンカリングの実現を目指します。
アンモニアは温室効果ガス(GHG)を削減する有望な船舶燃料とされており、IMO(国際海事機関)の目標達成にも貢献が期待されます。米国は2030年までに世界最大のクリーンアンモニア生産国になると予測されており、今後も多くの関係者と連携しながら、商業運転に向けた準備が進められます。
船舶向け燃料アンモニア
アンモニアは、海運業界における温室効果ガスの直接排出を削減する有望な代替燃料の一つと考えられています。アンモニアへの燃料転換は、2030年までに国際海運のGHG排出を2008年比で少なくとも20パーセント削減し、2050年までにライフサイクルベースでネットゼロという国際海事機関(以下の目標達成に大きく寄与することが期待されています。
【各社の役割】
パートナー | 役割 |
---|---|
American Bureau of Shipping | 米国でのアンモニアバンカリングのオペレーション・ガイドラインなどの策定を目的としたリスクアセスメント、および関係当局との折衝など |
A.P. Moller – Maersk A/S | コンテナ船のアンモニア燃料の需要計画策定、および運航会社の観点から、アンモニアバンカリングのオペレーションの検討など |
Fleet Management Limited | 船員配乗を行う船舶管理会社の観点から、アンモニアバンカリングのオペレーションの検討など |
Georgia Ports Authority | サバンナ港におけるLNGバンカリング拠点整備の支援の経験と知識を活用して、米国でのアンモニアバンカリングのオペレーション・ガイドラインの策定に向けた関係当局との折衝支援など |
Maersk Mc-Kinney Moller Center for Zero Carbon Shipping | アンモニア燃料のライフサイクルアセスメント、および米国でのアンモニアバンカリングのオペレーション・ガイドラインなどの策定を目的としたリスクアセスメントなど |
住友商事株式会社 | グリーン/ブルーアンモニアの調達・輸送・貯蔵・バンカリングを含む、競争力のある包括的サプライチェーンの構築に向けた検討など |
TOTE Services | 米国初のLNGバンカリング船の建造・保有・運航の経験と知識を活用して、アンモニアバンカリング船の開発、および米国でのアンモニアバンカリングのオペレーション・ガイドラインの策定など |
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