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住友商事グループは、既存のディーゼルバスを電動化(EVバス化)する「レトロフィットEVバス」の供給を本格化し、関東では初めて東京都内で運行を開始します。このバスは、従来のディーゼルエンジンを電動モーターとバッテリーに置き換えたもので、運行時のCO2排出量を48%削減できると見込まれています。
レトロフィットEVバスとは?
レトロフィットEVバスは、新たにバスを製造するのではなく、すでに使用されているディーゼルバスを電動化して再利用する技術です。今回導入される車両は、日本最大のバスメーカー「ジェイ・バス」製のディーゼルバスを改造したもので、1回の充電で約150km走行可能です。
この技術の最大の利点は、新車EVバスに比べて導入コストが約半分に抑えられることです。また、車両製造時のCO2排出量も70%削減できるため、環境負荷を大幅に低減します。
EVバス普及の課題と解決策
政府は2050年のカーボンニュートラルを目標にEVバスの普及を推進していますが、新車EVバスはディーゼルバスの約2倍の価格となるため、導入のハードルが高いのが現状です。また、充電設備の整備や電力供給の最適化など、運用面での課題もあります。
住友商事グループは、これらの課題を解決するため、2021年からレトロフィットEVバスの事業に取り組んできました。台湾のEVバスメーカー「RAC Electric Vehicles Inc.」と提携し、その技術を活用して日本国内での導入を進めています。すでに福岡市と北九州市では23台のレトロフィットEVバスが営業運行しており、今回の東京都内での運行開始は、関東地域での普及に向けた大きな一歩となります。
今後の展開
住友商事グループは、EVバスと急速充電器の提供に加え、バス事業者向けの電力管理サービスも展開し、充電コストを最小限に抑える支援を行います。レトロフィットEVバスの普及を通じて、カーボンニュートラルと循環型経済の実現に貢献していきます。
この取り組みにより、環境負荷を減らしつつ、コストを抑えた持続可能な公共交通の実現を目指します。
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