
住友商事と日本航空株式会社は、訪日旅行者向け衣料シェアリングサービス「Any Wear, Anywhere」のサービス内容を拡充し、利用者の利便性向上を図るとともに、実証期間を2025年3月末まで延長することを発表しました。これにより、JALの予約番号を持たない利用者もサービスを利用できるようになります。
環境負荷軽減を目的とした衣料シェアリング
「Any Wear, Anywhere」は、旅行者が必要な衣類を日本国内でレンタルすることで、少ない荷物で移動できるようにするサービスです。これにより、飛行機の積載重量を減らし、CO2排出量の削減につなげることを目的としています。
2023年7月の実証実験開始以来、本サービスを利用した場合、1回あたり平均7.7kgのCO2が削減できることが明らかになりました。これは、1本のスギの木が1年間に吸収するCO2量に相当します。この環境価値の可視化により、国内外で大きな反響を呼び、多くの訪日旅行者や一時帰国者に利用されてきました。
利用者の要望を反映したアップデート
今回のアップデートでは、以下の点が改善されます。
1. 対象利用者の拡大
2025年3月末までの実証期間限定で、JAL予約番号を持たない利用者もサービスを利用可能になります。
2. 予約の締切短縮
予約締切が、搭乗予定日の1カ月前から受取日の2週間前に変更され、より柔軟な利用が可能になります。さらに、受取日と受取場所の指定は1週間前まで可能となりました。
3. サイズ展開の拡充
国際基準のXS~3XLサイズまでラインナップを拡充し、すべてのレンタル衣類の実寸情報を掲載します。
4. 子供服の取り扱い開始
80~160cmの子供服がレンタル可能となり、家族旅行でも利用しやすくなります。
5. 返却場所の追加
これまでホテルのみで受け付けていた衣類の返却が、成田空港と羽田空港のJAL ABCカウンターでも可能になりました。
サービスの利用方法
- 公式予約サイトにアクセス
- 訪日シーズンや用途に合った衣料セットを選択し決済(受取日の2週間前までに完了)
- 決済後のメールリンクから、受取日・返却日・滞在先情報を入力(受取日の1週間前までに完了)
- 手荷物を減らして飛行機に搭乗
- ホテルでレンタル衣類を受け取り、滞在中に利用
- ホテルまたは羽田空港・成田空港のJAL ABCカウンターで返却
今後の展望
住友商事とJALは、今回の対象拡大により、さらなる需要の検証を行うとともに、利用者の満足度向上を目指します。環境価値の創出と利便性の向上を両立させるこの取り組みは、持続可能な社会の実現にも貢献すると期待されています。
今後も、利用者の声を反映しながら、サービスの改善や新たな機能の追加を検討していく予定です。
インバウンド向け衣料シェアリング「Any Wear, Anywhere」、サービス拡充による利便性向上と実証期間の延長 | 住友商事
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